A Brief Survey of Schrödinger Bridge (Part I)

こんにちは、CTO室リサーチャーの長山と申します。 モルフォでは毎週金曜日に持ち回りで論文紹介等を行うJournal Clubという取り組みを行っています。 今回は、私がその場で発表したSchrödinger Bridge(シュレーディンガー橋; SB)という確率論的生成モデル…

OJT 2023: ジェスチャー認識とRealSenseを活用したARアプリ

こんにちは。23年度入社のリサーチャーの三冨です。入社後2か月間にわたったグループ研修の内容と結果について報告します。テーマは「深度情報を利用したアプリケーション」です。 ​ はじめに 私たちはECサイトで用いられる商品紹介のためのARアプリを題材と…

JDLA主催「CVPR2023技術報告会」発表資料

先日、日本ディープラーニング協会主催(JDLA)の「CVPR2023技術報告会」にてモルフォの技術者が登壇いたしました。 www.morphoinc.com CVPRという国際学会の重要性や、今年のトレンドの分析、モルフォの技術者が注目した分野や論文について紹介しました。 …

Contrastive Learningの最新動向のレビュー

こんにちは。CTO室リサーチャーの鈴木です。今回は、深層学習の分野でここ数年盛り上がっているContrastive Learning系の手法について、主だった論文を系統的にまとめて紹介したいと思います。 はじめに 近年発展した自己教師あり学習(Self-Supervised Lear…

実務訓練 2022:ネイル画像生成アプリケーションの作成

本記事は、2022年度の実務訓練で勤務した高橋快斗さんによる寄稿です。 はじめに はじめまして。2023年の1月から2月にかけて株式会社モルフォで実務訓練を行っていた豊橋技術科学大学の高橋です。 本実務訓練では、昨今話題のText-to-Image技術を応用したネ…

インターンシップ 2022:手と物体のInteractionを検出するWebアプリの開発

はじめまして。2022年夏季に株式会社モルフォでインターンをしていた山本です。現在は情報系の大学院でVision-Languageに関する研究を行っています。私のインターンシップでは、画像中の手と物体を検出し、それらの状態を文として出力するWebアプリケーショ…

OJT 2022:depth mapを用いた画像のレイヤー分割+エフェクト

こんにちは。プロダクト開発部の中屋敷です。当社では毎年、新入社員でグループ研修を行います。今年度、私達が研修で作成したのが「画像のレイヤー分割」と「水彩画効果を用いた動画化」システムです。本記事では、このシステムの開発の目的や原理、実現し…

HiPPO/S4解説

こんにちは、CTO室リサーチャーの角田です。 社内では毎週金曜日に持ち回りで論文紹介を行うjournal clubという活動を行っております。そちらで私が発表した以下3本の論文 HiPPO: Recurrent Memory with Optimal Polynomial Projections (NeurIPS 2020 Spot…

CVPR 2021 参加報告

こんにちは、2021年4月に入社したCTO室リサーチャーの名古屋です。 私たちが働く株式会社モルフォでは毎年、国内外を問わず画像処理・機械学習の学会や国際会議に積極的に参加しています。今回は私ともう2名の社内リサーチャーとで、6月19~25日に開催した「…

インターンシップ 2021:エッジを用いた Inpainting

本記事は、2021年のインターンシップで勤務した高橋直暉さんによる寄稿です。 はじめまして。株式会社モルフォでインターンをしていた高橋です。私のインターンシップでは、画像生成タスクの一つであるImage Inpaintingに取り組みました。このタスクは、毎年…

ICML 2021 参加報告

こんにちは、CTO室リサーチャーの長山と申します。 モルフォでは最先端の画像処理・機械学習に関する研究のキャッチアップのため、国内外問わず毎年各種学会に技術系の社員を派遣しています。今回は機械学習の国際会議「International Conference on Machine…

【無料トライアル公開中(~2021/12/31)】世界最速級推論エンジンSoftNeuroにおける高速化手法

こんにちは、プロダクト開発部の平﨑です。 今回は、弊社製品SoftNeuro®における推論処理の高速化手法についてご紹介します。 なお、現在SoftNeuroの無料トライアル版が配布中です。 SoftNeuro概要 詳細は後程解説しますが、まずは、SoftNeuroの特徴をまとめ…

モルフォ35時間ルール

※この記事は、2021年5月25日に投稿した「Morpho's 35-hour Projects」の日本語版です。 こんにちは。CTO室のシニアリサーチャーの茶民と申します。今回の記事では、各社員が業務時間中に自身の好きなプロジェクトを行えるモルフォの取り組みについてご紹介…

OJT2021:Vieureka を用いた三密判定と性格行動診断の同時推論「密カッター」

こんにちは、リサーチャーの鈴木です。今年度の新人研修で、私達のグループは「密カッター」というシステムを開発しました。本記事では、このシステムの開発の目的、および、本システムで実装されている要素技術についてご紹介いたします。 本研修ではPanaso…

OJT 2021 : Vieurekaを用いた駐車可能位置案内システム

はじめまして、リサーチャーの木村と申します。私は本年4月に新卒としてモルフォに入社しました。 今年の新人研修(OJT)において、私たちのチームは2ヶ月にわたってPanasonic様が提供するVieureka[^*1]というエッジデバイスを用いたアプリケーション開発を…

(文献紹介) Google の COVID-19 感染予測

こんにちは、CTO室リサーチャーの富田です。 モルフォでは論文紹介を持ち回りで行うジャーナルクラブという活動がありますが、画像処理に関する論文に限らず、担当者が興味を持ったテーマについて紹介することもあります。Google Cloudが昨年公開した COVID-…

Morpho's 35-hour Projects

Hi everyone! I am Chamin, a senior boffin research engineer from Morpho's CTO Office. In this post, I will introduce Morpho's way of letting its members do their own fun projects during work time. At Morpho, our designated work time is sev…

(文献紹介)デブラー手法の紹介

こんにちは、CTO 室リサーチャーの三宅と申します。 モルフォでは、学術論文の輪講を行う「ジャーナルクラブ」という有志による活動があります。今回は、このジャーナルクラブで発表した内容をご紹介いたします。 イメージセンサーの露光中にカメラが動くこ…

画像分類タスクにおける半教師有り学習 第2回

こんにちは、モルフォリサーチャーの芳賀です。 1回目の記事では半教師有り学習の概要に始まり、ラベル有りデータとラベル無しデータを一度に学習に組み込むone-stage学習に焦点を当て、基本コンセプトである「consistency regularization」「entropy minimi…

Oculus Quest の Passthrough+ (疑似視点合成) の仕組み

CTO室で研究開発を担当している松尾と申します。 今回はいつもと若干毛色を変えて Virtual Reality (VR) 関係のトピックを紹介します。 撮影された画像から復元された弊社の休憩スペース

画像分類タスクにおける半教師有り学習 第1回

こんにちは、モルフォリサーチャーの芳賀です。 一般に機械学習で精度の高いモデルを作るためにはドメインに応じたたくさんの学習データが必要となります。 しかし実際の業務においては、入力データは容易に集められてもアノテーションコストが問題になる場…

(文献紹介)Depth Completionの最新動向

こんにちは、CTO室リサーチャーの角田です。 私は、今年4月に新卒としてモルフォに入社しました。3ヶ月の OJT が終了し、現在私は測距センサーの情報を用いることで画像処理品質を向上させるための研究開発に取り組んでいます。この分野では “Depth Comple…

(文献紹介)深層学習による動被写体ロバストなカメラの動き推定

こんにちは、CTO 室リサーチャーの三宅と申します。モルフォでは、学術論文の輪講を行う「ジャーナルクラブ」という有志による活動があります。今回は、このジャーナルクラブで発表した内容をご紹介いたします。画像処理では、複数の画像を入力としたときに…

(文献紹介)Deep Unrolling: Learned ISTA (LISTA)

こんにちは。リサーチャーの長山です。今回は Deep Unrolling(あるいは Deep Unfolding、Algorithm Unrolling)と呼ばれる解釈可能性の高いディープラーニング手法を紹介します。 昨今のディープラーニング手法の発展はめざましく、コンピュータビジョンや…

ICML2020 参加報告 前編

初めまして。CTO室リサーチャーの野元です。 モルフォでは最先端の画像処理・機械学習に関する研究のキャッチアップのため、国内外問わず毎年各種学会に技術系の社員を派遣しています。今回は ICML 2020(International Conference on Machine Learning 2020)…

OJT2020:Vieureka を用いた 3D 人流モニタリング

はじめまして、リサーチャーの三宅と申します。 今年度の新人研修(OJT)において、Panasonic 様が提供する Vieureka *1というエッジ AI カメラデバイスを使用したアプリケーション開発を 2 か月間行いました。 tech.panasonic.com この記事では私たちのチー…

OJT2020:Vieureka を用いた混雑状況の配信

はじめまして、リサーチャーの植田と申します。 今年の新人研修の一環として、Panasonic 様の提供する IoT カメラ Vieureka (VRK-C301) を使ったアプリケーションを自分たちで発案・設計・実装するという OJT 課題に挑戦しました。 私たちのチームでは Vieur…

OJT2020:Vieurekaを用いた顔検出

はじめまして、リサーチャーの中村と申します。 私は本年4月に新卒としてモルフォに入社しました。 今年の新人研修(OJT)において、私達のチームは2ヶ月にわたってVieurekaカメラというエッジデバイスを用いたアプリケーション開発を行いました。 私達のチ…

Selected Research Papers from ICCP 2020

Hi everyone! I am Chamin, a boffin researcher from Morpho's CTO Office. As members of Morpho's main R&D division, we regularly attend conferences on Computer Vision and Machine Learning. This helps us to keep in touch with the state of the…

COVID-19 Project 第2回: 自動ミュート

はじめまして。株式会社モルフォのソフトウェアエンジニア、神谷と申します。 前回に引き続き、withコロナ時代の社会貢献として当社が考えたアイデア 手で顔を触ったことを判定し、教えてくれる機能 オンライン会議中に、しゃべっていないときは自動でマイク…