文献紹介

A Brief Survey of Schrödinger Bridge (Part I)

こんにちは、CTO室リサーチャーの長山と申します。 モルフォでは毎週金曜日に持ち回りで論文紹介等を行うJournal Clubという取り組みを行っています。 今回は、私がその場で発表したSchrödinger Bridge(シュレーディンガー橋; SB)という確率論的生成モデル…

Contrastive Learningの最新動向のレビュー

こんにちは。CTO室リサーチャーの鈴木です。今回は、深層学習の分野でここ数年盛り上がっているContrastive Learning系の手法について、主だった論文を系統的にまとめて紹介したいと思います。 はじめに 近年発展した自己教師あり学習(Self-Supervised Lear…

HiPPO/S4解説

こんにちは、CTO室リサーチャーの角田です。 社内では毎週金曜日に持ち回りで論文紹介を行うjournal clubという活動を行っております。そちらで私が発表した以下3本の論文 HiPPO: Recurrent Memory with Optimal Polynomial Projections (NeurIPS 2020 Spot…

(文献紹介) Google の COVID-19 感染予測

こんにちは、CTO室リサーチャーの富田です。 モルフォでは論文紹介を持ち回りで行うジャーナルクラブという活動がありますが、画像処理に関する論文に限らず、担当者が興味を持ったテーマについて紹介することもあります。Google Cloudが昨年公開した COVID-…

(文献紹介)デブラー手法の紹介

こんにちは、CTO 室リサーチャーの三宅と申します。 モルフォでは、学術論文の輪講を行う「ジャーナルクラブ」という有志による活動があります。今回は、このジャーナルクラブで発表した内容をご紹介いたします。 イメージセンサーの露光中にカメラが動くこ…

画像分類タスクにおける半教師有り学習 第2回

こんにちは、モルフォリサーチャーの芳賀です。 1回目の記事では半教師有り学習の概要に始まり、ラベル有りデータとラベル無しデータを一度に学習に組み込むone-stage学習に焦点を当て、基本コンセプトである「consistency regularization」「entropy minimi…

Oculus Quest の Passthrough+ (疑似視点合成) の仕組み

CTO室で研究開発を担当している松尾と申します。 今回はいつもと若干毛色を変えて Virtual Reality (VR) 関係のトピックを紹介します。 撮影された画像から復元された弊社の休憩スペース

画像分類タスクにおける半教師有り学習 第1回

こんにちは、モルフォリサーチャーの芳賀です。 一般に機械学習で精度の高いモデルを作るためにはドメインに応じたたくさんの学習データが必要となります。 しかし実際の業務においては、入力データは容易に集められてもアノテーションコストが問題になる場…

(文献紹介)Depth Completionの最新動向

こんにちは、CTO室リサーチャーの角田です。 私は、今年4月に新卒としてモルフォに入社しました。3ヶ月の OJT が終了し、現在私は測距センサーの情報を用いることで画像処理品質を向上させるための研究開発に取り組んでいます。この分野では “Depth Comple…

(文献紹介)深層学習による動被写体ロバストなカメラの動き推定

こんにちは、CTO 室リサーチャーの三宅と申します。モルフォでは、学術論文の輪講を行う「ジャーナルクラブ」という有志による活動があります。今回は、このジャーナルクラブで発表した内容をご紹介いたします。画像処理では、複数の画像を入力としたときに…

(文献紹介)Deep Unrolling: Learned ISTA (LISTA)

こんにちは。リサーチャーの長山です。今回は Deep Unrolling(あるいは Deep Unfolding、Algorithm Unrolling)と呼ばれる解釈可能性の高いディープラーニング手法を紹介します。 昨今のディープラーニング手法の発展はめざましく、コンピュータビジョンや…

(文献紹介) マルチフレーム超解像の限界

はじめまして、CTO室所属の富田と申します。今回は、マルチフレーム超解像の限界について論じた文献を紹介します。 超解像とは、低解像度の画像から高解像度の画像を復元する技術を言います。超解像は、監視カメラ、内視鏡、スマートフォン、および、デジタ…

(文献紹介) 画像復元:Plug-and-Play ADMM

はじめまして、CTO室所属の長山と申します。今回は、最適化アルゴリズムとノイズ除去アルゴリズムを組み合わせた非線形画像復元のフレームワークを紹介します。 画像復元とは、劣化した観測画像からクリーンな未知の原画像を推定するタスクであり、ボケ除去…

前景と背景の画像合成技術

CTO室所属の松尾です。今回は、撮影状況が異なる2枚の画像を合成することにより、背景画像に前景画像の物体を自然に合成する技術について紹介します。最近ではオンラインMTGなどで仮想背景を利用される方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような状況でこ…

CVPR2019 物体検出の論文紹介 Heatmap系編

こんにちは、CTO室の毛利です。 前回の記事では、CVPR2019で発表されたAnchor系の物体検出の論文を紹介しました。 今回は、CVPR2019の物体検出の論文の中で、Heatmap系(Anchor-free系)の手法を紹介したいと思います。 H. Law et al., "CornerNet: Detecting …

CVPR2019 物体検出の論文紹介 Anchor系編

はじめまして、CTO室の毛利です。 弊社では毎年、画像処理・機械学習の国際会議に参加しております。 昨年は、私ともう1名でカリフォルニアのロングビーチで行われたInternational Conference on Machine Learning(ICML)とConference on Computer Vision and…

(文献紹介)エッジ保存フィルタ:Side Window Filter, Curvature Filter

はじめまして、CTO室所属の芳賀と申します。 2019年に印刷機メーカー子会社からモルフォに転職して参りました。よろしくお願いいたします。 今回はエッジ保存に注目した画像フィルタについて紹介します。 画像中のノイズの除去(デノイジング)や、不要なテ…

Demosaicing

CTO室所属の山口です。最近は新型コロナウイルス関連の暗いニュースが多いですが、共に協力してこの危機を乗り越えていきましょう。 今回は写真撮影時の技術についてご紹介いたします。普段何気なく写真を撮影する際には意識しないことですが、カメラのイメ…

(文献紹介) HDR+, Night Sight

CTO室所属の松尾と申します。 技術者主体の情報発信の場として技術ブログを開設することにしました。 どうぞよろしくお願いします。 最近のスマートフォンには、夜景など僅かな明かりしか存在しない場合でも撮影が可能になるような機能が搭載され始めていま…