2020-01-01から1年間の記事一覧

画像分類タスクにおける半教師有り学習 第1回

こんにちは、モルフォリサーチャーの芳賀です。 一般に機械学習で精度の高いモデルを作るためにはドメインに応じたたくさんの学習データが必要となります。 しかし実際の業務においては、入力データは容易に集められてもアノテーションコストが問題になる場…

(文献紹介)Depth Completionの最新動向

こんにちは、CTO室リサーチャーの角田です。 私は、今年4月に新卒としてモルフォに入社しました。3ヶ月の OJT が終了し、現在私は測距センサーの情報を用いることで画像処理品質を向上させるための研究開発に取り組んでいます。この分野では “Depth Comple…

(文献紹介)深層学習による動被写体ロバストなカメラの動き推定

こんにちは、CTO 室リサーチャーの三宅と申します。モルフォでは、学術論文の輪講を行う「ジャーナルクラブ」という有志による活動があります。今回は、このジャーナルクラブで発表した内容をご紹介いたします。画像処理では、複数の画像を入力としたときに…

(文献紹介)Deep Unrolling: Learned ISTA (LISTA)

こんにちは。リサーチャーの長山です。今回は Deep Unrolling(あるいは Deep Unfolding、Algorithm Unrolling)と呼ばれる解釈可能性の高いディープラーニング手法を紹介します。 昨今のディープラーニング手法の発展はめざましく、コンピュータビジョンや…

ICML2020 参加報告 前編

初めまして。CTO室リサーチャーの野元です。 モルフォでは最先端の画像処理・機械学習に関する研究のキャッチアップのため、国内外問わず毎年各種学会に技術系の社員を派遣しています。今回は ICML 2020(International Conference on Machine Learning 2020)…

OJT2020:Vieureka を用いた 3D 人流モニタリング

はじめまして、リサーチャーの三宅と申します。 今年度の新人研修(OJT)において、Panasonic 様が提供する Vieureka *1というエッジ AI カメラデバイスを使用したアプリケーション開発を 2 か月間行いました。 tech.panasonic.com この記事では私たちのチー…

OJT2020:Vieureka を用いた混雑状況の配信

はじめまして、リサーチャーの植田と申します。 今年の新人研修の一環として、Panasonic 様の提供する IoT カメラ Vieureka (VRK-C301) を使ったアプリケーションを自分たちで発案・設計・実装するという OJT 課題に挑戦しました。 私たちのチームでは Vieur…

OJT2020:Vieurekaを用いた顔検出

はじめまして、リサーチャーの中村と申します。 私は本年4月に新卒としてモルフォに入社しました。 今年の新人研修(OJT)において、私達のチームは2ヶ月にわたってVieurekaカメラというエッジデバイスを用いたアプリケーション開発を行いました。 私達のチ…

Selected Research Papers from ICCP 2020

Hi everyone! I am Chamin, a boffin researcher from Morpho's CTO Office. As members of Morpho's main R&D division, we regularly attend conferences on Computer Vision and Machine Learning. This helps us to keep in touch with the state of the…

COVID-19 Project 第2回: 自動ミュート

はじめまして。株式会社モルフォのソフトウェアエンジニア、神谷と申します。 前回に引き続き、withコロナ時代の社会貢献として当社が考えたアイデア 手で顔を触ったことを判定し、教えてくれる機能 オンライン会議中に、しゃべっていないときは自動でマイク…

CVPR 2020 参加報告 後編

こんにちは。CTO室リサーチャーの芳賀です。 論文紹介 前編に引き続き CVPR 2020 にて私が注目した研究について紹介をしたいと思います。

CVPR 2020 参加報告 前編

こんにちは。CTO室リサーチャーの芳賀です。 モルフォでは最先端の画像処理・機械学習に関する研究のキャッチアップのため、国内外問わず毎年各種学会に技術系の社員を派遣しています。 今回は画像処理の国際学会である「CVPR 2020」に芳賀とCTO室の齋木で参…

ffmpeg コマンドラインツール入門 第3回

こんにちは、シニアリサーチャーの佐藤です。ffmpeg の記事はこれが最終回です。1回目の記事はこちら、2回目の記事はこちらです。 前回フィルタ処理の概略を説明したので、今回は具体的にどんなフィルタがあるのか、それらを組み合わせることでどんな処理が…

ffmpeg コマンドラインツール入門 第2回

こんにちは、前回に引き続きシニアリサーチャーの佐藤です。 今回と次回は、ffmpeg のフィルタ処理についての話です。これを使えば、コマンドラインから様々な画像処理を動画に施すことができ、とても便利です。ただ、フィルタの記述方法は分かりにくいので…

ffmpeg コマンドラインツール入門 第1回

はじめまして、株式会社モルフォのシニアリサーチャーの佐藤真希です。いつもと趣向を変えて、今回から3回にわたり ffmpeg というツールの使い方を紹介したいと思います。 ffmpeg というのは、動画ファイルの形式を変換したり、動画に画像処理を施したりする…

COVID-19 Project 第1回

はじめまして。株式会社モルフォのソフトウェアエンジニア、平井駿と申します。 まずはこちらをご覧ください。 ゲームのプレイ画面 画面中央に出てきている数値が残り秒数で、数値がゼロになるまで手で顔を触らなければクリアとなります。 以下のページでプ…

(文献紹介) マルチフレーム超解像の限界

はじめまして、CTO室所属の富田と申します。今回は、マルチフレーム超解像の限界について論じた文献を紹介します。 超解像とは、低解像度の画像から高解像度の画像を復元する技術を言います。超解像は、監視カメラ、内視鏡、スマートフォン、および、デジタ…

(文献紹介) 画像復元:Plug-and-Play ADMM

はじめまして、CTO室所属の長山と申します。今回は、最適化アルゴリズムとノイズ除去アルゴリズムを組み合わせた非線形画像復元のフレームワークを紹介します。 画像復元とは、劣化した観測画像からクリーンな未知の原画像を推定するタスクであり、ボケ除去…

前景と背景の画像合成技術

CTO室所属の松尾です。今回は、撮影状況が異なる2枚の画像を合成することにより、背景画像に前景画像の物体を自然に合成する技術について紹介します。最近ではオンラインMTGなどで仮想背景を利用される方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような状況でこ…

CVPR2019 物体検出の論文紹介 Heatmap系編

こんにちは、CTO室の毛利です。 前回の記事では、CVPR2019で発表されたAnchor系の物体検出の論文を紹介しました。 今回は、CVPR2019の物体検出の論文の中で、Heatmap系(Anchor-free系)の手法を紹介したいと思います。 H. Law et al., "CornerNet: Detecting …

CVPR2019 物体検出の論文紹介 Anchor系編

はじめまして、CTO室の毛利です。 弊社では毎年、画像処理・機械学習の国際会議に参加しております。 昨年は、私ともう1名でカリフォルニアのロングビーチで行われたInternational Conference on Machine Learning(ICML)とConference on Computer Vision and…

(文献紹介)エッジ保存フィルタ:Side Window Filter, Curvature Filter

はじめまして、CTO室所属の芳賀と申します。 2019年に印刷機メーカー子会社からモルフォに転職して参りました。よろしくお願いいたします。 今回はエッジ保存に注目した画像フィルタについて紹介します。 画像中のノイズの除去(デノイジング)や、不要なテ…

Demosaicing

CTO室所属の山口です。最近は新型コロナウイルス関連の暗いニュースが多いですが、共に協力してこの危機を乗り越えていきましょう。 今回は写真撮影時の技術についてご紹介いたします。普段何気なく写真を撮影する際には意識しないことですが、カメラのイメ…

(文献紹介) HDR+, Night Sight

CTO室所属の松尾と申します。 技術者主体の情報発信の場として技術ブログを開設することにしました。 どうぞよろしくお願いします。 最近のスマートフォンには、夜景など僅かな明かりしか存在しない場合でも撮影が可能になるような機能が搭載され始めていま…